前立腺癌について
前立腺癌とは、男性の膀胱の下にある臓器に発生する癌のことです。
前立腺癌は、高齢者の癌といわれており、約90%が60歳以上の方で、近年急激に増えてきています。
前立腺癌の初期では自覚症状がほとんどありません。癌の進行とともに、尿が出にくくなったり、頻尿、残尿感、尿が途切れるといった前立腺肥大症と同じ症状が見られます。さらに癌が進行すると骨への転移が見られ、腰痛が生じそこで発見される場合もあります。
原因ははっきりとは分かってはいませんが、前立腺の成長に関わる男性ホルモンのバランスの崩れが、癌の発症と進行に関係するといわれています。また、遺伝的要因や食生活で肉類や乳製品のとり過ぎは発症リスクを高めるといわれています。
前立腺癌は超音波検査や血液検査、MRIや前立腺生検での診断となります。前立腺癌を早期発見するのに、血液検査でPSA値を測ります。PSA値が高ければ前立腺癌の疑いが高くなります。
治療は、手術や放射線治療、薬物療法があります。
前立腺癌は、他の臓器の癌とは異なり、ゆっくりと進行するため、早期に発見出来れば他の癌と比べて治りやすい癌です。よって、早期に発見し適切な治療を行うことが大切です。