とびひについて
とびひ(伝染性膿痂疹)とは、細菌による皮膚の感染症です。
原因はあせも・虫刺され・湿疹、外傷(けが)などを掻いたり触ったりしてそこから菌が侵入し「とびひ」として発症します。大人の皮膚は、掻いたとしても角質の層が厚いため、とびひにならないことが多いですが、皮膚がまだ弱い乳幼児や未就学児に多く認めます。とびひの症状には、水ぶくれが出来るものと、かさぶたが出来るものの2種類があります。とびひは痒みも伴うため、そこを掻いたり触ったりした手で体の他の部分を触ると広がったりします。
清潔にしていれば人と人で感染することは少ないので、休園が必要ないことも多いように思います。子供から大人にはほぼ感染しません。
主な治療は、感染原因になる手を清潔にすること(手をあらうこと、爪を伸ばさないこと)、抗菌薬の飲み薬や塗り薬の使用です。患部の清潔も必要です。患部は石鹸をつかって洗ってOKです。消毒薬はかぶれるのでおすすめしません。人にうつさないようにと「キズパワーパット」タイプの防水テープをはるのも感染が悪化するのでおすすめしません。