水虫について
水虫は、皮膚糸状菌(白癬菌)というカビによって生ずる感染症です。
国民の5人に1人は足白癬(水虫)に、10人に1人は爪白癬(爪水虫)に感染しているといわれています。白癬菌が足に感染しやすい原因は、靴や靴下を長時間履くことで足が蒸れた状態が続き、菌が繁殖しやすいためです。高温多湿の環境で活発に繁殖しますので、夏になると悪化し、冬には症状が治まる傾向があります。足白癬で最も見られる症状は、足の指の間に感染し、皮膚が白くふやけて皮がめくれ、赤くただれることもあります。また、小さな水ぶくれが足の裏や指の付け根に出来たり、かかとや足の裏の皮膚が乾燥し、角質が厚く硬くなってひび割れを起こすこともあります。足白癬は痒みを伴わないことも多いです。爪白癬は、爪の色が黄色や白に濁り、爪が厚くなります。
治療は、塗り薬や飲み薬です。足白癬と爪白癬の両方があると治療を行っていても、再発を繰り返すため、同時に治療することが重要となります。また、人にもうつるので、自分のためだけでなく、まわりの人のためにも治療することが大切です。