
『ミチーガ』はアトピー性皮膚炎のかゆみ抑制効果が期待できる治療薬です
ミチーガ(一般名称:ネモリズマブ)は、アトピー性皮膚炎のかゆみを誘発するサイトカイン『IL-31』をターゲットとした生物学的製剤です。

アトピー性皮膚炎は、かゆみが生じる湿疹を中心とする慢性皮膚疾患です。
かゆみによる掻破は、皮膚の症状が悪化することでバリア機能が弱まり、炎症やかゆみを増幅させる悪循環が生み出されます。生活の質を低下させることにもなり、仕事や学業における集中力の妨げや睡眠障害などを引き起こします。
ミチーガはIL-31とその受容体の結合を競合的に阻害することで、既存治療では効果が不十分なアトピー性皮膚炎のかゆみを抑制する効果を期待できます。
ミチーガの適応条件
- 13歳以上
- アトピー性皮膚炎に対してステロイド外用薬、プロトピック軟膏などの既存治療では効果を十分に得られない方
下記に該当する方は投与に注意が必要です
- 妊娠中、または、妊娠している可能性
- 授乳中
- 長期ステロイド内服療法を受けている
ミチーガの治療の流れ
まずは診察を受けていただき、適応と判断されれば、次回のご来院予定を決めて投与開始となります。
- ① 投与開始日(1回目)
- 1本(60mg)本を皮下注射します
- ② 2回目以降
- 4週間間隔で1本(60mg)本を皮下注射していきます
可能性のある副作用
- 皮膚感染症(ヘルペス感染症、蜂巣炎、膿痂疹、二次感染など)
- 上気道炎
ミチーガの薬剤費
- 下記の他に初診料、再診料、処方箋料などが発生いたします。
- 薬剤費は薬価の改定により変更される場合があります。
自己負担額 | 1本(60mg) |
---|---|
10割 | 116,430円 |
3割 | 34,928円 |
2割 | 23,285円 |
1割 | 11,643円 |
高額療養費制度について
ミチーガの治療で効果を感じられている方は多くいらっしゃいますが、相応の治療費が必要となります。
幾つか助成制度がありますので、下記のリンク先をご参照ください。
子どもへの医療費補助制度
各自治体で、子どもに対する医療費助成制度が設けられています。
対象年齢、助成内容、申請方法が自治体により異なりますので、詳しくはお住まいの市区町村にご確認ください。