汗疱・異汗性湿疹について
汗疱・異汗性湿疹とは、手のひら、指の間、足のうらに明らかな誘因なく水ぶくれが出たり消えたりする病気です。
小さい水ぶくれが多発し、うすく皮が剥けるもの(汗疱)から大きな水ぶくれになって、赤みや痒みを伴うもの(異汗性湿疹)まで、その程度は様々です。異汗性湿疹は、夏や季節の変わり目に手足のひらや指に軽い痒みのある小さい水ぶくれが出たり消えたりを繰り返すのが特徴です。掻きこわすことで小さな傷になり、痛みを伴うこともあります。
原因は不明ですが、金属アレルギーやアトピー素因と呼ばれる体質的なもの、ストレス、多汗症、避妊薬、喫煙などとの関連性があるといわれています。
治療は症状が軽い場合は、無治療でも2~3週で吸収され、自然に改善することもあります。痒みがある場合や、水ぶくれが大きい場合は炎症を抑える塗り薬を使用します。また、表面の角質を柔らかくし、汗の排出を促す塗り薬を使用することもあります。日常生活では、手洗いや入浴後に良く乾燥させること、特に手指側面や指の間も乾いたタオルなどで良く乾かすことが大切です。