円形脱毛症について
円形脱毛症とは、頭部や眉、髭などの毛がある特定の部分に限って抜けてしまう病気です。
年齢や性別を問わず生じますが、30歳くらいまでの若い人に多く見られます。特に自覚症状なく毛が抜けることが多いですが、脱毛部に痒み、痛み、違和感を感じる人もいます。原因は、「精神的ストレス」や「自律神経の失調」よりむしろ、「自己免疫反応」によるものと考えられています。「自己免疫反応」とは、細菌やウイルスなどの外敵と戦うためにおきる免疫反応が、何らかの原因で自分の身体に対して生じてしまうことをいいます。また、「かかりやすい体質」遺伝的素因も関係しているといわれています。
円形脱毛症の治療は、患者さんの症状、年齢などを良く考えて最も適切な治療を選ぶことが大切です。炎症を抑える塗り薬や、血行を良くする飲み薬などがあります。また、免疫を抑える作用を期待して紫外線を当てる光線療法もあります。回数や頻度は症状によって異なりますが、1週間に1~2回程度を数ヶ月にわたって治療していきます。