帯状疱疹について
帯状疱疹とは、身体の左右どちらか一方に、ピリピリと刺すような痛みと、これに続いて赤い斑点と小さな水ぶくれが帯状に現れる病気です。
原因は、水ぼうそうのウイルスです。一度水ぼうそうにかかると免疫がつきます。ところが水ぼうそうのウイルスが仮眠した状態で体に残ります。通常40年~50年くらいすると水ぼうそうウイルスに対する免疫力が低下するといわれています。免疫力が低下すると、潜んでいたウイルスが再び活動を始め、帯状疱疹として発症します。60歳代を中心に多くみられる病気ですが、過労やストレスが引き金となり若い人に発症することもあります。通常は、生涯に1度しか発症しません。帯状疱疹の多くは、発疹の出来る数日前から1週間程前に痛みが生じます。発疹が出来、その後水ぶくれに変化し、次第に数を増し、一部には膿が溜まります。その後かさぶたとなって、皮膚症状は治ります。皮膚症状が治ると伴に痛みも消えていきます。しかし、高齢者ほど後遺症(帯状疱疹後神経痛)が残りやすく、痛みだけが長期間続くこともあります。
治療は、抗ウイルス薬の飲み薬です。また、50歳以上の方は予防ワクチンを受けることも出来ます。