頭ジラミについて
頭ジラミとは、頭皮にシラミという、2~4mm程度の灰色の虫が住みつくことで発症します。
主に未就学児や学童児といわれる10歳以下に多いです。成虫を発見して診断することもありますが、主に髪についた卵や卵の殻を確認して診断します。症状は、頭皮の強い痒みです。無症状の場合もまれにあります。痒みは、シラミが頭皮で増殖し吸血する際に、分泌物を注入することにより生じます。
頭ジラミは頭皮の接触で感染するため、子供たちが集団生活を行う場(保育園・学校)で集団発生しやすいです。また、タオルやブラシの共有で移るため家族間でも感染します。ゆえに、昨今の衛生状態であれば、不潔だから頭ジラミがうつったとは言えないです。どんなに清潔にしていても感染することはあります。また、初期には気付きにくい感染症でもあります。
治療は、シラミの卵の除去・成虫の駆虫です。1回の駆虫で完治しないため根気よく治療が必要です。目の細かい櫛をつかって物理的に卵や成虫の除去も必要です。