砂かぶれ様皮膚炎について
砂かぶれ様皮膚炎とは、1歳~3歳までの幼児の手の平や足の裏が全体に赤くなり、少しむくみ、痒みを伴う発疹です。
まるで、砂遊びをした後にかぶれたような状態になることから「砂かぶれ様皮膚炎」と呼ばれています。原因は砂ではなくウイルス感染が考えられています。ただし、人から人への感染はしません。
まずはじめに、手のひらや指先に赤いポツポツとした発疹が出来ます。1週間程経つと、だんだん赤いところが広がっていき、全体が赤くなります。さらに2週間で手のひらや指がソーセージのように赤く腫れてきます。足にも赤い発疹が出来ることがあります。4週間くらい経つとカサカサやひび割れになり、皮がめくれて治っていきます。発疹が出てから治るまでに1ヶ月以上かかるのが特徴です。発疹の出る少し前や、発疹と同時くらいに微熱を伴うことがあります。
かぶれや、手足口病などと似ているため鑑別が必要です。
治療は、痒みが出るため痒み止めの飲み薬や、手足の発疹には塗り薬を使うこともあります。ただし、あまり治療に反応せず、自然の経過で良くなっていくことが多いです。