過活動膀胱について
過活動膀胱とは、膀胱にうまく尿が貯められなくなる病気です。
「急に我慢出来ないような尿意が起こる(切迫性尿失禁)」「トイレが近い(頻尿)、夜中に何度もトイレに起きる(夜間頻尿)」「急にトイレに行きたくなり、我慢出来ず尿が漏れてしまうことがある(切迫性尿失禁)」などの症状があります。
女性の場合は、加齢などにより膀胱・子宮・尿道を支えている骨盤底筋の筋力が弱まったり、出産によって傷んだりします。骨盤底筋肉の筋力の低下は過活動膀胱の原因となります。更年期以降の女性の場合、女性ホルモンの低下が尿漏れや頻尿につながります。
男性の場合は、前立腺肥大症などで尿が出にくい状態が続くと、尿を何とか出そうと膀胱に負担がかかります。これを繰り返していると、膀胱の筋肉が傷み、少しの刺激で過敏な反応をするようになり、過活動膀胱が起きます。
治療は、膀胱の異常な収縮を抑える薬や膀胱を広げる薬を使用します。また、骨盤底筋を鍛える治療(ウロマスター)を行います。日常生活では、少しずつ排尿間隔を長くする膀胱訓練をしたり、水分量を管理することも大切です。特に夜6時以降の水分管理は夜間頻尿の予防にもつながります。